なぎぶろ

誰かの心に届くような記事を書いています。本の感想、おすすめの映画,英語/その他勉強法,おすすめしたい物/事/場所等,雑記スタイルでゆるく熱く更新していきます。2015年度末までは理系大学院生。

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理系大学院に進学するメリット・デメリットを実体験を振り返ってお伝えしたい

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【追記@2018年6月6日】

『大学院に進学すべき?就職すべき?』

どちらにしても就活はしましょう!

つい先日、そんな趣旨の記事を書いたので

本記事においても19卒に向けたアドバイスを追記。

「院へ進学する気でも就活は経験しておくべき」

これが私からあなたにお伝えしたいことです。

19卒の皆さんは最後まで読んでいただけると

ちょっとだけお役にたてるかと思います。

/*ここまで追記事項

国立理系大学院を来月に修了予定の立場から

これから理系大学院進学に悩む人たちへ向けて

そのメリット/デメリットをお伝えしたいと思います。

 

理系大学院生の多くは

学部時代にそのメリット・デメリットをあまり考えず

「友人もいくから」みたいな理由で

進学していることが多いのが現状です。 

これは本当にもったいない。

予めメリットをある程度知っていれば

努力する気にもなるんじゃないか!

そんな風に考えてこのテーマで書くことにしました。

この記事があなたの意思決定に

少しでも役に立てれば幸いです。

 

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大学院ってどんなところ?

大学4年間を終えた学生が進学し

専門性を深めるための最高学府。

博士前期課程(修士課程)の2年間と

博士後期課程(ドクター)の3年間にわかれている。

「大学院への進学」というのは多くの場合

修士課程の2年間を指す。

日本の場合は修士課程の2年間を終えて

就職する人がほとんどだからである。

 

凡人の僕にとって

博士課程は人生の墓場だと思っている。

 

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【結論】メリット大。進学を薦めたい。

修士課程への進学はデメリットよりも

メリットが多いと断言します。

チャンスがあるなら進学したほうが良い。

その理由は以下のメリット・デメリットを読めばわかるかと思います。

 

メリット

1.就職の選択肢が広がる

2年間研究に携わることでの確実に視野が広がります。

考え方も論理的になります

選択肢は広がります。

あなたが専門性をいかそう!と思えばもちろん活かせますし、そうでなくてもポテンシャルを評価されれば大半の企業に入社することができます。

学部生の場合、まだ研究室生活が始まっていない段階で就職活動をしなければならないことがほとんどだと思います。それなのに自分が研究に向いているか否かなんてわかるはずがない。

大学院(修士課程)に進学することで研究への向き/不向きが体感としてわかりますし、何より考える時間も多いわけですから、研究者になろうか、事務職にしようか、はたまた別の職種にしようか。様々なことを考えることができます。

就職の選択肢は確実に広がるといえるでしょう。

2.専門性のある人材とみなされる

研究に2年もしくは3年間取り組むことで、その分野のパイオニアであるとみなされます。もちろん本質的な部分での実力はあなたの取り組み方次第ですが、就活を目標にするのであれば、そんなに専門性は必要ないように感じます。

だから「みなされる」だけで十分。多くの場合、企業の中に入ってから身に付けていけば問題ないですからね。学び方や考え方を身につけに大学院へいきましょう。

【追記@2018年6月】社会人3年目の僕「専門性は役に立たない?」

研究開発職として仕事を始めて2年。

専門性については思うことがあります。

仕事に大学院のほぼ知識はつかっていません。

そうなんです。仕事を進める上ではほとんど役に立っていないんです。それは僕が化学系専攻なのに今や完全に機械系の仕事をしているからに他ならないんですけどね。

じゃあ大学院なんて意味ないじゃん。

絶対にそんなことはない。やっぱり今でもよかったと思う。

大学院で研究と向き合う姿勢ですとか、専門性を身につけるプロセスは今でも役立っています。学部時代の1年間だけでは身につけることなんてできなかったと断言できます。

3.一時的にイノベーションの一翼を担える

研究は最先端の内容であることが多いです。もちろん、そうでない場合も稀にあるようですけどね。大きなイノベーションの可能性を秘めている最先端の研究に一時でも携わることができるなんて、光栄ですね!

4.世の中の尖った人たちに間近で関わることができる

「世の中の尖った人たち=教授」ですね。指導してくださる教授の方とはかなり距離が近くなります。その方を間近で見られる機会なんて、長い人生を考えてみてもなかなかない貴重なこと。彼らはものすごく頭が良い。回転が速く知識量も半端ないといったところでしょうか。とにかく教授となって活躍している人たちは物凄い才能を持っている上に死ぬほど努力をしています。時間を忘れるほど楽しんでいるといったほうがいいでしょうかね。その方々に2年間間近で接することができるんです。可能な限りスキルを盗みましょう。 

5.プレゼンスキルが向上する

これも研究室によりますが、大学院生は発表機会が多いです。学内発表、学会発表を通じて確実にプレゼンスキルは向上することでしょう。自分の取り組む姿勢や教授の力の入れ方次第ですが明らかに向上するチャンスには恵まれています。

6.海外に出ていくチャンスがある

これもいわゆる学会発表ですね。僕自身もアメリカと韓国で1度ずつ発表しました!とてもいい経験になりました。旅行ではなく「成果発表」という目的を持って海外に行けるのです。院生のメリットだと言えるでしょう!稀に学部生でも参加させてもらえることがありますので大学院へ進学することでその可能性が広がると思っておいてください。

7.論文を書くチャンスがある

長い人生、論文の1本くらい投稿したいもんですね。

Googleで自分の名前を検索したら

ちゃんと論文が出てくるなんて…素敵☆

8.就職活動が楽になる

推薦が多い!大半が名の知れた企業に就職しています。

副次的要素ですが、就活は楽になります。

ある程度の学歴以上になると多くの推薦があったり、自由応募であっても優遇されていることが多いように感じました。これはきっと卒業生の皆様の実力が社会的に認められているおかげですけどね。国立理系院生の僕の大学院では友人たちも含めて、5社程度しか受けることなく就活を終えている印象です。

9.就職後の給料が高い 

副次的なメリットであってほしいのですが、事実として幾分か高いですね。

将来性を見込まれているのだと考えましょう。

【追記】僕の企業では入社して数年で、学部卒との給与の差がなくなることが判明しました。昇進については数年早いので生涯賃金では幾ばくか多いような印象ですかね。まだはっきりとわかったわけではないのですが...

10.「なんとかなるさ」という精神が身につく

精神論を語るのは嫌いなんですが、多くの人が学会前や修論提出前なんて「まあ、やばいけど、なんとかなるでしょ!というかなんとかするしかない!!寝れない!!」という精神で死ぬ気で研究します。事実です。この経験をしちゃうと仕事なんて余裕なんじゃないかって錯覚します。意外と大事な精神ではないでしょうか。

【追記】仕事をしていると、なんとかなるさ!という精神が如何に大事だったか痛感します。思い詰めてしまったら心の健康は保てない。それで病む人、めっちゃいますからね。マジで仕事をするって辛いよ。まだ1年目だけど、先輩の背中をみていて、そう思います。

 

 

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デメリット

1.【お金の問題】最大のデメリット

最大のデメリットといえるであろう「学費」。これは家庭的な問題とかもあると思うので一概に言えないのですが、奨学金を借りればなんとかなります。親の所得は関係ないので、大金持ちであっても借りることができるのでご安心を。学費の他に生活費もかかりますからね。結構大変です。バイトをしている暇はほとんどないですから、僕の周囲もほぼ全員奨学金を借りていました。社会人になった瞬間に200万の借金があると思うとぞっとしますけどね。給料を前借していると思えば、まあ仕方ないですけどね。

2.院生活で上手くいくかは外的要因の占める割合が9割を占める 

どれだけ研究に対する熱意があったとしても実際やってみると上手くいかないことだらけです。研究なんてそんなもの。

だって外的要因が9割を占めているから。

成果は教授自身の専門分野と研究テーマ設定に依存しているし、教授の命令はほぼ絶対服従だし、方向性次第ではやりたくないこともたくさんやらなくてはいけないし、周囲のメンバーに恵まれなかったら病みそうになるしね。自分のコントロールできないもののほうが圧倒的に多いんです。運の要素もでかすぎる!!

3.研究室選択を誤ると取り返しがつかないことになる

大事なのは研究内容よりも人間関係

研究が好きだから教授の面倒見悪いけど自分で頑張れる!!とかいう人もいるけど、めちゃくちゃ才能がないと無理だよ。ほぼ無理だよ。綺麗ごとは大嫌いです。興味のある研究内容を扱っている研究室をいくつか探して、一番人間関係が良好そうなところへ行ってください。どれだけ学びたい研究内容だとしても周囲のメンバーと教授との関係性が悪化すると取り返しがつかないことになります。研究室は基本的に変更できません。研究室を変えるということは要するに、

もう1年遊べるドン!ですからね。 

4.人間関係が閉鎖的になる

これもめちゃくちゃデメリットです。研究室生活の頑張りとある程度比例して、人間関係が閉鎖的になります。研究室メンバーとしか会わなくなるんですね。なので、プライベートを充実させることが必須だと思います。土日くらいは研究室以外の人たちと会うほうが精神衛生上良いでしょう。

5.一緒に生活を送るメンバーは選べない 

閉鎖的である上に、選択できないとなったらそりゃキツイですね。まあこれは会社でも一緒ですけど!振り返ってみると、大学生活であれば誰と過ごすかを自分の意志である程度選択することができますね?誰と授業を受けようが、部活やサークル内の誰と遊ぼうが自分次第。でも、研究室は違います。週5日、多い場合は週7日一緒に過ごすメンバーを自分の意志で選択することができないんです。この上ない不自由です。

6.就職が2年遅くなる

これは単なる事実です。女の子は結構悩みますよね。やっぱり結婚を考えるとちょっと!!とか悩んでいましたね。ここら辺に関してですが、僕は男なのでわかりません。誰かをインタビューして記事にしてみようかな。一つ言えることは、社会へ出ることが2年遅くなることをデメリットだと感じるのであれば大学院へは進学しないこと。

むだむだむだーーー!!

7.修士号自体に価値はほとんどない

僕は修士号に本質的な価値はほとんどないと思います。

履歴書に一応書けるってだけ。

たとえ大学院を東大で修了していたとしても全く凄いと思いません。大学院は研究室で選ぶべきだと思っていますからね。学歴ロンダリングとかマジで無駄だから辞めた方が良いよ。東大卒の期待とレッテルを背負って生きていく覚悟があるなら構わないけど。それと、「海外だと修士号=博士課程から逃げたヤツ」みたいな扱いなので基本的に海外だと相手にされません。「お前はなんでドクター(博士課程)に行かないんだ?」なんて聞かれます。

修士で身に付けた薄っぺらい専門性なんて企業戦士の方からすれば浅はかですし教授になれるほどの専門性でもない。ここまで聞くと本質的な価値は、なさそうでしょ?

【19卒のあなたへ】スカウトサービスを利用して「受け身」でも就活を体験してみよう!

大学院に進学するメリット・デメリットを

わかっていただけたのではないでしょうか。

僕自身の体験談からもう一点お伝えしたいのは

「学部時代に就活をしておいた方が良い」

これは大学院で初めて就活をしてみて思ったんです。

詳細は先日の記事(【理系大学生向け】大学院進学?学部で就職?就活を2回経験することをおすすめしたい)に書いていますが読むのがめんどくさいと思うので要点を箇条書きにしてまとめておきます。

  • 自分を形成するエピソードを考えるきっかけになる
  • 視野が広がる
  • 知らなかった企業をたくさん知れる
  • 大学院での過ごし方が変わる 

ザックリ書くとそんな感じですね。

「がっつり就活」
そんな時間はない!

忙しい皆さんにオススメなのが

【キミスカ】という就活サービスを利用して

受け身でもいいから就活をしてみること。

  • 非公開のインターンに招待
  • 早期の説明(選考)会に招待
  • 少人数で話せる座談会に招待
  • 特別インターンに招待

登録しておくだけで様々な企業からの

嬉しい「招待」があります。

リクナビ/マイナビのような普通の就活サービスだと

自分から情報を取りにいくことが多いんですけどね。

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それから【キミスカ】が優れているのは

適正検査(性格診断)の結果を公表してくれる点。

  1. 性格の傾向
  2. 意欲の傾向
  3. 思考力の傾向
  4. ストレス耐性
  5. 価値観の傾向
  6. 職務適性
  7. 戦闘力
  8. 虚偽回答の傾向
  9. 人物像及び人材活用に関するコメント

結果は上記9つの項目に分かれているのですが

虚偽判定、つまり自分の回答にウソがないかの

判定結果を教えてくれるのが本当に有難い。

もちろん無料ですので、ぜひ受けてみてください。

 

最後に

2年間の大学院生活を終えようとしている身として

感じてきたメリット・デメリットを綴りました。

大学院生活、決して楽ではありませんでした。

もちろん成長はしましたし

楽しかったですけどね。

教授はもちろん、先輩や同期、後輩に恵まれたから

どれだけキツくてもやってこられました。

大事なのは間違いなく、研究内容よりも人間関係です。

メリットを如何に享受していくかは

あなたの取り組み方次第なので

自ら志を持って全力で取り組んでいってほしい。

その前に最重要なのはチャンスがあるかどうか!

上記にかなりの熱量で述べてきたので

なんとなくわかっていただけると思いますが

大学院の場合、学歴よりも”研究室が大事。

 

 

ではまた。

 

なぎ

 

【追記】

大学院を修了しておいて、良かったなあ。

就職して約2年が経過しましたが、心からそう思います。

一つの研究テーマを真剣に取り組んだ経験

これが活きています。いま、まさに。

社会人になった今、修士を取りたいと思っても

一歩踏み出すことはなかなかできない。

ドクターに行っても良かったかも?とすら思う。

いや、それはちょっと言い過ぎか。