なぎぶろ

誰かの心に届くような記事を書いています。本の感想、おすすめの映画,英語/その他勉強法,おすすめしたい物/事/場所等,雑記スタイルでゆるく熱く更新していきます。2015年度末までは理系大学院生。

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評価は難解!映画『ムーンライト』の評価と感想をネタバレなしで綴りたい。

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どうも!映画大好きブロガーのなぎです。

2017年3月31日に公開された映画『ムーンライト』を

公開初日のレイトショーで観てきました。

『アカデミー賞でララランドと間違えられた作品』

その程度の前知識だけで観てきたんですね。

感想(評価)を一言で述べるなら

『難解かつ美しい』

『気軽にふらっと行ける映画ではなかったな』

そんな風に感じています。

多くの人が抱いている『アカデミー賞作品賞!』

というイメージからはかけ離れた作品です。

カップルで観に行くのは別の映画の方が良いでしょう。

記事を最後まで読む時間のないあなたに向けて

僕が観た上での感想を先に箇条書きにしておきます。

  • 淡々とした映画で退屈かもしれない。
  • LGBT/麻薬/人種という複数のテーマ
  • ゆえに少し難解。
  • 娯楽映画ではない。
  • 予備知識なしで行くと驚く(びびった)
  • 映画中盤で隣りのカップル『つまらない』発言。
  • 黒人社会をありのままに描写
  • 美しいストーリーだった

こんな感じ。

万人に薦められる映画ではないと思っています。

でも、個人的には皆さんに見てほしい(笑)

本記事では映画『ムーンライト』の感想・評価を

できる限りネタバレなしで

さらっとふわっと紹介します。

【あらすじ】ムーンライトってどんな映画なの?

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映画ニュース - 映画.com

マイアミの貧困地域で、麻薬を常習している母親ポーラ(ナオミ・ハリス)と暮らす少年シャロン(アレックス・R・ヒバート)。学校ではチビと呼ばれていじめられ、母親からは育児放棄されている彼は、何かと面倒を見てくれる麻薬ディーラーのホアン(マハーシャラ・アリ)とその妻、唯一の友人のケビンだけが心の支えだった。そんな中、シャロンは同性のケビンを好きになる。そのことを誰にも言わなかったが……。シネマトゥデイ

LGBT、麻薬、人種(黒人社会)。

一人の少年の3つの時代を描写することで

上記3つのテーマをストレートに描く。

美しさと人間味を包含した映画だと思います。

【予告編】鑑賞前にご覧あれ

www.youtube.com

 

『どう生きるかを決めるのは自分自身。他人じゃない』

本作品、心に刺さるセリフがいくつか登場します。

ぜひ聞き逃さないようにしてくださいね。

【高評価】時代(章)のぶっとび方が爽快

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How ‘Moonlight’ Empowered Naomie Harris to Tackle Tough Role | IndieWire

この映画は3つの章から構成されています。

  1. 幼少期(リトル)
  2. 少年期(シャロン)
  3. 青年期(ブラック)

通常の映画であれば少年(リトル)と家族や

友人たちとの関わりで1つのストーリーが描けるのに

本映画では、突如として時代がぶっ飛びます。

『その間に何があったのか?』を

体が大きくなった姿と現状の環境から想像する。

ここまで強引な時間の流れは非常に珍しいという程。

描かれていない空白の期間を頭をフル回転させて

想像力を駆使して埋めていくのが面白かった。

【高評価】主人公3人の演技が凄い!

この映画はマイアミで生きる一人の黒人少年の成長を

3つの時代に分けて描いています。

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映画.com

  1. 幼少期(リトル)
  2. 少年期(シャロン)
  3. 青年期(ブラック)

幼少期:アレックス・ヒバート

少年期:アシュトン・サンダース

青年期:トレバンテ・ローズ

当然ですが、それぞれ別々の俳優さんが演じています。

『しぐさや性格等が似すぎている』ことに驚き。

外見すらも似ているなあと思うのは僕だけじゃないはず。

特に、目が似ていると思う。

本当に一人の人物の成長を描いているんじゃないか?

そんな錯覚を覚えてしまうほどの名演技だと思います。

ぜひ、3人の演技に注目してみてください。

【鑑賞ポイント】カメラワークに特徴あり!

映像が非常に面白いのも本作品の特徴の一つ。

なかでも、カメラワークが独特でした。

僕は今までに数百本の映画をみてきていますが

それでもめちゃくちゃ新鮮に感じたんですよね。

言葉で説明するのが難しいんですが...

『あのシーンはなんでその視点から撮ったんだろう?』

そんなポイントがいくつもあるので注目してみてください。

【感想】『なんだこれ?』感が凄い

アカデミー賞作品賞!という先入観だったので

イメージとはかけ離れていて驚きました。

完全に個人的な感想で恐縮ですが

見終わった直後には『なんだこれ?』感が凄かった。

良くも悪くも想像を遥かに超えてきます。

きっと自分にとって映画のテーマが非日常すぎて

思考が全く追いつかなかったからだと思う。

『難解』という感想を述べた通り

映画を見終わった後は何を伝えたかったのか

その意味を全く理解できていませんでした。

淡々としていてボーっとすると眠くなるだろうし

台詞は少なくカメラワークも独特。

音楽だってほとんどと言っていいほどかからない。

それでも見終わって1つ1つを思い返してみて

意味を考えてみて、初めて心に響く。

不思議ともう一度観たくなるような映画。

決して万人に薦められる映画ではないけど

自分の中に大事にしまっておきたい作品になりました。

映画館で観られて、僕は良かったです。

最後に

一人でしっぽりと!
ぜひ映画館でご覧あれ!

 

ではまた

 

 

なぎ