大学時代には周期表をほぼ全部覚えていた僕ですが
1つ1つの元素については全くの素人でした。
そんな僕も、今なら元素について少しは語れます。
「世界で一番美しい元素図鑑」に一目惚れをしたから。
Ho:ホルミウム
→ホイミみたいだなあ。HP回復。
Es:アインスタイニウム
→アインシュタインみたいだなあ。語呂悪い。
こんな低レベルな思考をしながら
図鑑を眺めてニヤニヤしていた僕。
そう、変態。
GWだったこともあって
今日はほぼ1日中、この図鑑を読み込んでいました。
とにかく面白い!
真面目な話をすると
元素って知の集大成だと思っていて
物凄く面白い世界だと思うんですね。
その魅力を少しだけお伝えしようかと思います。
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世界で一番美しい元素図鑑とは?
世界をかたちづくる根源118個の元素を、美しい写真で表現したもっとも網羅的な元素百科
美しい写真集、ユーモアあふれる科学エッセー、最新の元素データ集という3つの顔をもつ全米ベストセラー
本屋でみたことある人も多いのでは?2002年から元素収集を始めた著者セオドア・グレイ氏。2009年までに2300点の元素をコレクションをしているというのだから、それだけで凄いことが十分伝わってきますね。図鑑の中に登場する彼の言葉を読んでいると驚かされてばかりです。「われわれ元素オタクは少数派、稀少な存在です。理由のひとつは、かなりの化学の知識がないとコレクションを安全に保管することさえ難しいからです。(巻末あとがきより)」たしかに、ウランとかどうやって管理すればいいのかわからないし...ナトリウムも怖いよなあ...
そもそもどうやって入手するんだろう?
いろんな謎がありますので
彼の言う通り自分で元素を集めることは
めちゃくちゃ困難ですね。
図鑑で我慢しよう。
美しい!
面白い!
わかりやすい!
三拍子、揃った図鑑です。
(あれ、何かうさんくさい...?)
動画をみれば凄さがわかるかな?
冒頭の言葉に痺れるよ。
いかなるものも、無に帰することはありえない。万物は分解されて元素に帰する。 ルクレティウス (図鑑 p. 5より引用)
痺れるうううぅぅぅ!!(中二病)
周期表は、あなたが自分の足の上に落とすことができるあらゆるものが載った、普遍的なカタログです。世界には光、愛、論理、時間のように周期表にないものもありますが、それらは足の上に落とすことはできません。地球も、この本も、あなたの足も、知覚や検知ができるすべてのものは元素からできています。あなたの足は大部分が酸素で、そこに相当量の炭素が加わり、有機分子構造を作り上げています。それによって、あなたは炭素系生命体の一種と規定されるわけです。
酸素は無色透明の気体ですが、あなたの体重の5分の3は酸素です。いったいどうしてそんなことがありえるのでしょう?
(図鑑 p. 5より引用)
痺れるうううぅぅぅ!!(2度目)
化学の初心者から専門家までを魅了する
ここら辺でちょっと真面目に紹介しておこう。化学の初心者!もしくは理系科目なんて苦手!嫌!という人たちにとっては読み物としてオススメです。美しい写真で興味を惹きながら、前半部では化学的な知識をきっちり解説してくれているため、読み終える頃にはしっかりと理解した上で「化学って面白いじゃん!」という状態になっていることでしょう。「周期表って何?」というところからわかりやすく解説してくれているため、予備知識なしでOKです。
理系に進んだ化学系でない人たちは、混成軌道(spとかのやつ)についても触れてくれているので、勉強になります。初心者にはちょっと難しすぎるかもしれないので読み飛ばしたほうがいいですね。要するに、初心者は予備知識なしで楽しく勉強できる!化学専攻の僕のような人間でも勉強になることばかりで楽しい!
僕のお気に入りの元素についてはそのうち?
Naだけ参考までに。
最後に
世界で一番美しい元素図鑑。オススメです。
ちょっとだけ魅力が伝わっていれば良いなあ。
僕はいつの日か自分の子どもに見せてあげたい。