なぎぶろ

誰かの心に届くような記事を書いています。本の感想、おすすめの映画,英語/その他勉強法,おすすめしたい物/事/場所等,雑記スタイルでゆるく熱く更新していきます。2015年度末までは理系大学院生。

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塾講師アルバイトはブラック?教えることを楽しめる人ならそんなことないと思うんだ。

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「塾講師アルバイトはブラックだ」

 

「そんなの塾や校舎、ひいては社員による」

 

先日、以下の記事へのコメントで

多方面からこんな意見を頂きました。

 

www.nagibrno.com

 はい。おっしゃる通りです。でも、僕が書いたこの記事の内容はあながち間違いではないと思うんだ。業界全体に蔓延する空気として。もちろんそれを変えようとしたり、素晴らしくホワイトな塾も存在していると思う。だから「全ての塾がブラックだ」なんて論理を飛躍させるつもりはなくて、こういう(ブラックな)傾向にありますよ!十分理解した上で塾講師のバイトを始めようね?ということを伝えたかったのです。

そして、前回の記事に様々なコメントをくださった皆様、本当にありがとうございます。はてなではブクマに寄せられたコメントを含めて1つの記事が完成すると思っているのでいろんな意見を頂けることは本当に有難いです。

いくつかお返事をしますね。

 

「既にブラック思考に染まっているからヤバイ」

染まっていません。だから塾業界には就職しなかった。

 

「ネガキャン」

下げた分だけあげます。今日はステマです。

 

「note行かなくてよかった」

僕もそう思っています。

 

「続きが気になるー」

ということはつまり…?

 

 

お前、なんで6年続けたの?

 

うん、ですよね。

これ、気になりますよね。

今日は僕が6年続けた理由をお伝えすべく

塾講師のメリットと僕の想いを

綴っていきたいと思います。

 

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メリット

まずはブラックバイトと呼ばれてしまう塾講師アルバイトのメリットを記しておこうと思います。結構メリットもあるじゃない?ということを知っていただけたらと思います。これから塾講師アルバイトを始める皆様へ向けて。

「教えること」が上手くなる

教えるのが上手くなりたい!という人も多いでしょう。ほぼ間違いなくうまくなりますよ。生徒は本当に正直で「その説明じゃわからないよ」という顔をします。「わかった!」と笑顔で言われたとしても、問題を解かせれば説明が上手かったのか、下手だったのかはすぐにわかります。どう説明したらちゃんと伝わるのか?が数をこなすとわかってきます。ただ注意してほしいのが、「わかる」と「できる」は違うし、さらに言えば「できる」と「できる気にさせる」ということも違う。わかった気にさせる授業は講師の独りよがり。コミュニケーション不足であることが多い。「わかった」は授業内での記憶のみに留まる。わかってもできないと点数は伸びない。できる気になると少しずつ点数は伸びるけど、すぐに忘れるし、勉強はなかなか続かない。完全にできるようになれば勉強が楽しくなっていくし、自発的に勉強をするようになるから続く。そんなイメージでした。僕は「できる」と「できるようになった気にさせる」の違いに苦しみました。わかりにくいかな?図にしてみよう。

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生徒を教えるときは今の説明はどの理解度か?を常に意識してください。それを意識して教え続けることで、確実にうまくなりますから。最初の頃なんて「わかった!」まで持っていくことすらできなかった。指導力不足。そこから少しずつ上手くなっていったものの、説明をしすぎてしまう僕の指導は、できるようになった気にさせているだけなんじゃないか?と悩んだわけです。「完璧にできる」状態まで持っていくことが塾講師の務めだよ!と僕は伝えたい。なんだか、メリット関係なくなったけど。

うーん、この悩みって塾講師アルバイトをすると皆、経験するんじゃないかな?(していてくれ)苦悩があるからこそ、教えることは上手くなる!

コミュ力が明らかに向上する

あなたの心がけ次第ですが、教えるだけでなく生徒とどのように信頼関係を築くかを考えて授業をする人であれば、コミュ力が向上することでしょう。本当に、いろんな生徒がいますからね。例えば僕は、担当するようになって半年くらいほとんど声を発してくれない生徒を教えたことがありました。どうやったら信頼してくれるだろうか?どんなことであれば興味を持ってくれるのだろう?なんてことを考え抜きました。最初はyes/noで答えられる雑談からはじめる、生徒の変化に敏感でいるようにする、自分自身の話も少しずつ伝える、そして何より【テストの点数を向上させること】。この先生についていけば大丈夫かもしれない?と思ってもらえる工夫を凝らしました。こうやって悩みながら授業をしていると明らかにコミュ力(コミュニケーション能力)が向上します。トーク力、留意喚起、傾聴の方法etc.様々なものが身についたんじゃないかな?と思っています。

【合格報告】喜びを心から共有できる

さっき記した「半年くらいほとんど声を発してくれなかった生徒」を結局3年近く教えて、志望大学合格まで見届けることができました。「なぎ先生がいなかったら塾を辞めていたと思うし、大学合格もできなかった。本当にありがとうございました。」そうやって報告をしてくれる瞬間が、学生アルバイトの分際で訪れるかもしれないなんて、嬉しすぎません?生徒の合格報告をする姿を間近でみれること、これが一番の喜び、メリットなのかもしれない。もちろん、合格は本人たちの努力なんだけどね。

人前で話すことに抵抗がなくなる

2年目~6年目までは集団の授業を担当していたのですが、集団授業を担当することができれば人前で話すことに対して抵抗がなくなります。最初からわりと抵抗がなかったほうですが、緊張していたとしても平静を装うスキルが身につきます。1対1のときとは違った楽しさもありますよっと。

学んできたことが「過去の遺産」でなくなる

大学受験が終わったらそれまでの知識は溶けてなくなる人が多いなか、教え続けることで知識が過去の遺産ではなくなります。教えることの多かった英語と数学のセンター試験は毎年9割超えていられました。これはもはや意地でしたけど。これが何かの役に立つか?といわれれば「役立たない!」ですけどね。英語に関しては教えることで理解が深まることも多かったですし、6年も続けると一生忘れない気がします。

若者(中高生)の感覚に触れられる

いつまでも若々しくいられますよ。なんといってもJKが近くにいるからね!流行りの最先端を知れるんだぜっ?話題についていくのに必死です。制服の力って偉大だということを男子大学生は痛感するでしょう?合法的にJKを見れるなんてもうね…って、悲しくなってきたからやめよう。血迷って手を出すバカもいるんだけどさ。お願いだから、せめて卒業してからにしてください。

2年目以降は一周回って楽になる

1年目が辛い分、2年目以降は楽になりますよ。他のアルバイトに比べて、楽になる度合いが大きいことは大きなメリットといえるでしょう。予習する量も減りますし、教え方も洗練されてくるはず。

【結論】6年間も続けた理由はこれ

僕は結局、教えることが何よりも楽しくて、生徒たちの喜ぶ顔をみることが好きだったから続けただけ。意外と単純よ。メリット/デメリットをいろいろ書いてきたけど、そんなことは多分どうでもよくてさ。楽しい!だから続けた。幸いなことに担当した生徒は最後(大学受験終了)まで残ってくれることが多かったので、彼らを見届けるために続けていたんです。それと、授業が一切苦痛じゃなかったんですよ。大学の授業の息抜きがてらおしゃべりしにバイトしにくる…みたいな感覚でした。ちゃんと教えるべきことは教えていましたけどね。お金を稼ごう!という動機で始めていたら絶対続かないですよ。もっと稼げるバイトはたくさんありますからね。

最後に

塾講師のメリット?というか

やりがいが少しでも伝わればいいなあ。

楽しいよ、塾講師。

大変だったけど、僕は6年も続けられて良かったです。

「おまえブラックに染まっている」

とかいうコメントはいらないからね☆

 

 

ではまた。

 

 

なぎ