なぎぶろ

誰かの心に届くような記事を書いています。本の感想、おすすめの映画,英語/その他勉強法,おすすめしたい物/事/場所等,雑記スタイルでゆるく熱く更新していきます。2015年度末までは理系大学院生。

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高校生の君へ『やりたいことは変わってもいいし、なくてもいい』大手メーカーで研究開発をする僕が伝えたいこと

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『高校生に向けて伝えたいこと』

今日はそんなテーマで記事を綴っていきますね。

社会人3年目、高校卒業から約10年が経ちました。

今は大手メーカーで研究開発をしています。

まだまだ気持ちは若いつもりだけど

高校生からしたら良いおじさんですね。

将来の夢がない。
やりたいことが見つからない。

今やっている勉強が何の役に立つのかわからない。
勉強のやる気がおきない。

そんな人たちに僕の実体験を聞いてほしい。

勉強の合間の息抜きとして
ちょっとだけお付き合いください。

『最先端の研究開発』も必要な知識は高校時代に身につけたこと

僕は今、とある大手メーカーで研究開発職に従事しています。

機械系の知識、電気系の知識、化学の知識等々全て満遍なく必要な感じなので、日々自分の知識のなさに愕然としながら頑張っています。

『最先端の技術開発』だなんて文字にしてみると聞こえは良いのですが、やっていることや、扱っている知識は高校生で培ったものがベースになっています。

いやいや、高校時代の知識で研究開発できるわけないでしょ。

知識のベースは高校時代だよ。マジで。

具体例教えてよ

数学なら『微分・積分、log、ベクトル、三角関数』なんてめちゃくちゃ頻度高い。

数学だけ?

物理なら運動方程式、熱力学はかなり役立ってるかな。あと波動と電気も...ってほぼ全部だね。化学は元素記号くらいかな(笑)生物は職種的に一切不要だけど。

教科書に記載されているレベルのことを、自分の扱っている製品を対象に現象を捉えていく感じというと一番しっくりくるかもしれません。

高校時代に問題集を解いて間違えたときに

  • なんで間違えたんだろう?
  • 次に解けるためにはどこを抑えればいいんだろう?
  • (一歩踏み込んで)どういう現象なんだろう?

こうやって向き合った経験が今に活きています。

数式を覚えることや問題が解ける(答えにたどり着く)ことも、大学受験という側面ではもちろん重要です。ただ、大人になってから感じているのは、物理的にどういう意味を持っているのか?を感覚的に捉えられる力のほうが重要だということ。

そのためにはただ覚える・解けるトレーニングばかりではなくて、なんで?どうして?という感覚こそ大事になってきます。

  • 研究開発に必要な基礎知識
  • 勉強との向き合い方

高校時代の経験が活きています。

だから高校生の君にも、良い経験をしてほしい。

僕の場合『がむしゃらに勉強した経験』は、間違いなく10年後の自分の糧になっているよ。

『やりたいこと』は変わってもいいし、なくてもいい。

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高校時代を振り返ってみても、僕はやりたいことなんてありませんでした。

今も心の底からやりたいことなんて出会えていません。ただ幸いなことにやり続けられそうなことには出会えました。知的好奇心が旺盛な自分にとって、研究開発職はわりと向いている方の職業だと思っています。

高校生の時点でやりたいことに出会えていたら立派だと思うけど、なくたっていい。大学・社会人と時が経つにつれて変わっても良い。

いま目の前の勉強に向き合ってみてください。

勉強ってめんどくせぇな~なんて言わずにね。

『あのとき勉強しておいて良かった』

心からそう思っているからこそ

お節介だと承知で伝えたいんです。

いまやりたいことがなくてもいい。

将来、やりたいことが変わってもいい。

いまやっている勉強を大事にしてほしい。

間違えた問題をそのままにせずに

『なんでだろう?』

『次はどうすれば間違えないだろう?』

ちょっと疑問を持つだけで、人生が変わるから。

自分の昔を振り返ってみる

ここからは僕の高校時代~就職をするまでを振り返ってみたいと思います。本当にやりたいことがなかったんだな~ということがよくわかるはず。

【高校時代】将来の夢は弁護士?理系に行く気など全くなかった

高校1年生の頃は『弁護士になりたい』

漠然とですが、そう思っていました。

中学生の頃から憧れていた気持ちが少しありました。

理由はカッコいいし、稼げそうだから。

進学校だったため高1の終わりには

『文理選択』をしなければならず

僕は大いに悩みました。

法学部に行くには国語を勉強しないといけない。

国語の勉強なんて絶対にしたくない。

主人公の心情なんて自分の感じ方次第でいいじゃん。

問題作成者の意図を読まないといけないの?

なんて糞みたいなシステムなんだ!

たったそれだけの理由で、弁護士の道を諦めて

やりたいこともないまま理系に進むことにしました。 

『なんとなく』大きな選択をした感じ。

【大学受験】志望校は東工大の第4~7類?!やりたいことは見つからなかった

"なんとなく"理系に進んでしまったもんだから

大学受験でもブレまくりました。

相変わらず国語の勉強から逃げたいために

東大ではなく東工大を第一志望にしてました。

東大に行けるだけの学力はなかった気もするけど。

東工大って当時は第1類~7類まであって

模試を受けるたびに4類~7類までを

順番に書いていたほど。

とにかくやりたいことが定まらかった。

  • 4類:機械系
  • 5類:電子・情報系
  • 6類:社会工学系
  • 7類:生物系

こんな感じでした。

今だったら『専攻の先に何があるのか』をよく考えると思う。

  • 大学院ではどんな研究をしているのか?
  • 就職先はどういう企業(業界)が多いか
  • どんな職種に就く人が多いか?

大学を選ぶときの参考にします。

当時はそんな発想は一ミリもなかったけどね。

結局、東工大ではない国立大学(化学系)に進学

  • 浪人は絶対にしない
  • できれば国立に行きたい
  • センター85%超えたら前期は東工大を受ける

そんな誓いの中で受けたセンター試験は

5教科7科目で約80%でした。

85%としていたのは、後期で勝負ができると考えたから。

東工大を諦めて、別の国立大学を受験することに。

このときもなんとなく"化学"を選びました。

大学(学部)での化学には興味を持てなくなった

大学で学ぶ化学はそれなりに理解はできたのですが高校時代にイメージしていた面白さと何か違ったんです。

電子の動きが~なんていわれてもあまり興味を持てなかった。学部時代で印象に残っているのは「化学実験」くらいですかね。手書きレポートはめんどくさかったけど。

進学してみないとわからないもんですね(笑)

大学4年からの3年間は材料系を専攻した

化学への関心が薄れた大学4年生の僕は、化学の中でも機械に近い『材料』を専攻しました。これがめちゃくちゃ面白かったんですよね。

  • そもそも材料ってなに?
  • 材料はどうやってつくられるの?
  • 材料による特性の違いは?

そんなことを学び・研究してきました。

世の中(モノづくり)の常識を覆すのは、いつだって材料革新。そんな気概を持って研究に打ち込めたのは良かったですね。

【就職】やりたいことはない!『チームでモノづくり』をしたかった

大学院(修士課程)まで行っても

やりたいことは見つからなかったですね。

『チームでモノを作りあげること』

やりたいことが明確になかった中で

唯一ワクワクしたのはこれでした。

  • モノづくりってなんかカッコイイ
  • 自分が携わった製品を世に出してみたい

単純だけど、そんな思いを持っていました。

縁があって大手自動車関係の企業に就職したんです。

【仕事】化学専攻なのに機械×電気の知識が必要なエンジニアになった

いまでは大学・大学院での専門知識が役に立たない分野で仕事をしています。

化学専攻だったのに、機械系・電気系の知識が必要な分野。日々、知識不足と戦いながら研究しています。

自分の携わった技術を世の中に出すこと。

漠然とだけど、それがいまのやりたいことですかね。

数年後には変わっているかもしれない。

でも、それでもいいかな?って思うんです。

いま目の前の課題と真剣に向きあい続ける。

いつだってその延長でなんとかなるから。

そろそろ僕の年齢的に中長期(10年・20年先)の目標を持っておいたほうがいいかな?とは思うんですけどね。それは別の話。

まとめ

  • 高校時代の経験が間違いなく活きている
  • やりたいことは変わっても良い
  • やりたいことがなくてもいい
  • なんでだろう?の感性を大切に

いつだって『いま』を生きよう
勉強しよう。

 

 

 

ではまた

 

 

なぎ