どうも!なぎです。
読んでいて思わず唸ってしまう本と出会いました。
『仕事に悩む人の力になりたい』
そんな想いがひしひしと伝わってくる渾身の一冊。
著者は外資系コンサルタントのShinさん。Outward Matrixという月間20万PV越えのビジネスブログを運営中。同期ブロガーとして初期の頃から仲良くさせて頂いている縁もあって 、1つ1つの言葉をしっかり受け止めながら読ませていただきました。
- 仕事ができない悩みを解決したい
- 上司とうまくいかずに悩んでいる
- 具体的にどうすれば良いか知りたい
そんなあなたにおすすめです。
特に僕のような若手社会人にとっては
心に突き刺さる言葉と具体的な行動指針が有難い。
今日は本の感想を僕の考えも交えながら綴ります。
Shinさんが『仕事ができなかった』7つの原因
- 吸収力
- 主体性
- 目標設定力
- 思考力
- 資料作成能力
- コミュニケーション能力
- 生産性
Shinさんはかつて『仕事ができない』『落ちこぼれ』だったのだそう。仕事のできるShinさんのイメージしかない僕は信じられませんでしたけどね。その原因を7つに分類してくれています。巷でいう『コミュ力』というのは2.主体性、4.思考力、5.資料作成能力、6.コミュニケーション能力を包括しているんじゃないかなーなんて思ってしまいました。
この7つは決して特別なスキルではありません。これらは「仕事ができる人が兼ね備えている力」ともいえます。(中略)資料作成が上手でも、仕事全体の効率が悪いのでは評価されませんし、コミュニケーション力がない人は、単なる「いい人」で終わってしまう可能性もあります。できる人は頭がキレるし、察しもいいし、積極的で人あたりもよくて、仕事が丁寧かつ早い。「落ちこぼれ」から脱却するためには、1つだけを改善してもダメなのです。これら7つの問題を1つずつクリアし、バランスよく身につけていく必要があるのです。
大事なのはバランス。
何か1つ秀でたものがあっても、仕事のできる人ではない。
僕も社会人を1年以上経験してみて、痛いほど感じています。
1つずつ掻い摘んで紹介していきますね。
1.吸収力
吸収力とは、上司からの指示を的確に受け取り改善していったり、周囲から何かを学び取る力のことを指している印象でした。たしかに、指摘されたことを改善してこそ成長しますもんね。
『メモを取るほど無意味なものはない』
この言葉が胸に突き刺さりました。
- メモを取っても、それを活用できなければ意味がない。
- 吸収力を伸ばすには『何度も目に触れさせる』
だから、ドラフトメールで一元管理。
著書の中で具体的な方法と一例が示されていますが
いやーーー!これは、凄い。
ただ残すだけでなく、その後どういった活用をするか?
そこまで惜しげもなく明記されています。
アナログでメモを取っていた僕には目から鱗でした。
ドラフトメールを活用する方法を
僕も明日から実践していきたい。
2.主体性
仕事に価値を付け加えられているかどうか
主体性とは?に対する問いに対して、非常にシンプルな結論ですね。主体性がある!と思っていても仕事への付加価値がなければただの独りよがり。単なる作業になっていてはダメだ!ということなんです。
自分の仕事を振り返ってみても、正味作業(付加価値を生んでいる作業)は全体の労働時間のうち10%程度しかないんじゃないかな?なんて思ってしまいます。割合を増やしていく努力をしなければなあ...としみじみ感じました。そんなこと言われても何をすればいいのかわからないよ!というあなたに朗報です。
『このタスク(仕事)の目的は何でしょう?』 p.70
魔法の言葉を活用しましょう。
3.目標設定力
目標設定とは定量化である p.78
目標を決めるだけで満足してしまうことってありますよね?僕はよくありました。振り返ってみると非常に抽象的な目標になっていた気がします。定量性の欠片もない。
どうすれば目的を定量化できるのか?本著で紹介されているKPI(Key Perfomance Indicator)化という概念を活用すれば、どんな目標も定量化できます。。
実は数ヵ月前に著者であるShinさん主催の勉強会(?)に参加させていただいたのですが、そこでもしっかりと紹介してくれました。『どんな目標であっても必ず定量化できます』と断言していたShinさんのインパクトが強烈すぎて鮮明に覚えています。
心からやりたい定性的な目標からスタートすること。これが最も難しい気もしますが、目標を設定する上で一番重要だと個人的には思っています。
4.思考力
『思考力を鍛える5つの言葉』を紹介していて
なるほどなーと思いながら読み進めていました。
確かに5つとも大事だと思うのですが
その中の一つについて補足したい。
- なぜそういえるのか?
これを常に考え続けること。
仕事をする上で本当に大事だと思います。
定量的に表現してみたり
事実に基づいていると、さらに良い。
推測ではなくですね。
研究開発職ならではかもしれませんが
データを前にしたら上司もYesと言わざるを得ないから。
なぜ?を突き詰めていくことで
思考が深くなると同時に整理されていきます。
もう少し補足しておくと
なぜそういえるのか?を1度で終わらせるのはもったいない。
最初は2回、慣れてきたら3回、4回と
「なぜ?」を繰り返す癖をつけると
思考力は自ずから身についていくと思います。
5.資料作成能力
スケルトンを作成→ドラフト作成→仕上げ
『上司とのすり合わせをするためにスケルトンを作成する』
スケルトンって何?という説明は割愛するとして、大事なポイントは上司との『すり合わせ』だと思います。渾身の資料ができたのに上司に見せたら一蹴されてゼロからやり直し...なんて経験ありませんか?それを避けるために使用するのがスケルトンです。
大事なのは『すり合わせ』です。
資料作成能力というと「読んでもらう資料を作る」いわゆるスキルの部分だと思いがちですが、事前のすり合わせをきちんとできる能力でもあるんですよね。
僕はパワポを使ってスライドのタイトル・サブタイトルを作りこみながら、図表だけ貼ったものを上司とのすり合わせに用いる『スケルトン』として使用しています。研究開発職だからかもしれません。
資料はすべて『読み手に行動を起こさせること』が目的です。p.120
パワポの作り方についてはこちらをどうぞ。
6.コミュニケーション能力
会話はすべて「○○さん」から始める p.159
僕も入社当時から実践しています。
効果は抜群です。本当におすすめ。
やっぱり誰しも自分の名前には愛着がありますからね。
目上の方には「あの...」とか「すいません...」
なんて声をかけがちな方も多いのではないでしょうか。
まずは相手の名前を呼ぶところから始めましょう。
質問の仕方も大事だとShinさんは述べています。
『考え抜いたことがわかる質問にせよ』
7.生産性
Todoリストとスケジュールを紐づけた最強の『Todoリスト』p.167
このリストの凄さはShinさんの記事にお任せしますね。
Todoリストの超具体的な活用方法を紹介するよ - Outward Matrix
本著ではその作成方法を詳細に綴ってくれています。
つまり、あなた自身の手で
ゼロからリストを作れちゃう!んです。
すごいよね。
最後に
仕事で悩む人に向けて具体的な解決策を提示した
Shinさん渾身の一冊だなあ...と感じました。
ブログに秘められた可能性も感じましたね。
Shinさん、おめでとうございます。
ではまた
なぎ