どうも!なぎです。
- 16卒で真夏の就活を経験
- 大手メーカー研究開発職
- ブログ3年目に突入
理系就活生に
伝えたいことが
たくさんある
そう思い立ち、記事を書いています。
本記事では理系大学生・大学院生に向けて
実体験を踏まえて理系の就活を考えていきます。
【実体験】修士卒→大手メーカー
国立理系大学院に進学し、今の会社に就職しました。
もともと化学を専攻していたのですが
会社では機械屋さんっぽいことをしています。
最初は戸惑うことばかりでしたが
2年目も終盤になるとなんとかなっています。
大学院での専門なんて、仕事には正直関係ない。大学や大学院までの自分が選んできた道の延長で会社を選ぶ必要はないんです。これだけは覚えておいてくださいね。
でも、大学院に進学して良かったと心から思います。大手メーカーの研究開発職として勤務できているのは、大学院での経験があったから。
- 物事を突き詰めて考える姿勢
- 学術的な専門知識との向き合い方
- 論文を読む耐性
- 研究内容を的確に伝えるプレゼン力
上記の力は学部時代よりも遥かに身につきました。
仕事(研究開発)を進める上での基礎力ともいえます。
ちなみに会社で自分の周りを見渡してみると
『学部卒:修士卒:博士卒=0.5:8.5:1』
このくらいの比率ですかね。修士卒が大多数。
仕事内容等が気になる方はこちらの記事をどうぞ。
内容を抜粋して箇条書きにしておくと
- 残業はそんなに多くない(ホワイト)
- 意外と研究している時間は少ない
- 大学院での研究とはだいぶ違う
- 大学院の知識は役立っていない
- でも、経験は役立っている
こんな感じでしょうか。
大学院進学か学部卒で就職か
大学院進学をおすすめしたい
学部時代のインターンシップを通じて
『研究開発』をするなら修士卒のほうが良い
そう痛感したので僕は大学院に進学しました。
- 将来は研究職につきたい
- 更なる専門性を身につけたい
- もう少し学生でいたい
- 周りも進学するみたいだし...
最後の理由はまあアレですが、進学の動機はなんであっても、学生時代に研究テーマを突き詰めて取り組む経験は社会に出てからも非常に役立ちます。大学院修了者なら「大学院なんていかなきゃよかった」という後悔よりも「行っておいてよかった」というポジティブな意見の方が多いでしょう。
www.nagibrno.com
副次的な産物ですが、大学院に行くと就活はだいぶ楽になる印象です。もちろん業種・業界によりますが、ある程度の学力を有する大学であれば『推薦』が多数ありますからね。大学院時代を振り返ると、僕の周囲では学校推薦や教授推薦をもらう人が多かった。これについては後述しますね。
大学院進学前提の就活がおすすめ
学部で就活すれば
チャンスは2回
学部時代に就活を経験しておくと
大学院での過ごし方が変わります。
就活を通じて成長するんですよね。
- 普段考えないことを考えるから。
- 自分にとって大事な価値観は?
- 将来どうなりたいんだろう?
- どんな仕事をしたいんだろう?
- なんで今の専門を選んだんだろう?
- 学んだことをどう生かしたいんだろう?
就活を通じてじっくり考えてみて初めて
「あれ、答えられないぞ?」となるわけです。
大手企業と学歴について『学歴ロンダリング』
学歴フィルターはある(気がする)
学歴というのは、莫大な数の学生たちを選別するのに十分な材料だということなのでしょう。既に活躍している自社の社員を見て「このレベルの大学ならこのくらい活躍してくれる」ということがわかっているのかもしれません。必ずしもあてはまるものでもないような気がしますが、コスパを考えると非常に便利といわざるを得ない。
「学歴ロンダリング」という言葉自体、僕の周りでは死語な気がしますが、大学院から東大・京大・旧帝大などの上位大学院に進学するチャンスがあるならぜひチャレンジしましょう。ただ、大学名で選ぶより研究内容や人間関係(教授の人柄、重要!)で選ぶことを強くおすすめしたい。
【就活準備】理系は文系よりも楽?
理系の場合エントリー数は何社くらい?
推薦取得者はES提出:10社未満
自由応募者はES提出:~20社くらい
理系はだいぶ少ない印象。
僕はES提出、7社。
友人は3社だったよ。
説明会にはもう少し行きました。
企業に出向いたのは10社くらい。
学内説明会も含めると20~30社くらいの話をきいた感じ。
振り返ってみると、「ES提出7社」だなんて自由応募のわりには強気でしたね。
第一志望の企業の推薦を取ると決めた友人は「内定を頂いても入社できないからなあ」と言いながら3社しかESを出していませんでした。すごい。でも、本当に行きたい企業に集中できると考えると、数社~10社程度が妥当な数かもしれません。
プレエントリー(マイページ開設)は30社くらいですかね。
ESの数を出すということは
あなたの力が分散されるということ。
何社エントリー(ESを出す)かは慎重に決めましょう。
学校推薦を取るべきか否か
行きたい企業(第一志望)なら
『慎重に』取ろう
- 内定までにどんなプロセスを辿るのか
- いつ頃内定をもらえるのか
- (重要)最終面接で落ちる可能性があるのか
推薦があるということは過去に先輩方が活用している場合が多いので、直接連絡を取って(会いたいです!といえばたいていの場合なんとかしてくれる)話を聞いてみましょう。推薦を取れば最終面接で落ちる可能性がゼロ!なんてことばかりではないですが、毎年全員受かっているのか・それとも10人中5人にしか内定を出さないのか。
それくらいなら答えてくれるはずです。
推薦を取るときに、推薦先とは別に迷っている企業がある場合が困りますよね。とにかく迷っている企業で働く人たちに会えるだけ会ってみてください。
「迷っているんです」ということも伝えましょう。
必ず話を聞いてくれる人がいます。
似たような悩みを抱えていた人がいるかもしれません。
理系の最新就職偏差値ランキングってつい見ちゃうよね
[70] IBM(基礎研) Google(ソフトウエアエンジニア) Intel JAXA
[69] 上位研究所(MRI/NTT持株/豊田中研/鉄研/電中研/産総研)
[68] 上位金融(数理専門) NHK(放送技術)
[67] JXエネ JR東海 Microsoft
[66] ドコモ(中央) 新日鐵住金 INPEX TV局 武田薬品
[65] JR東 トヨタ サントリー 味の素 アサヒ キリン 東ガス 昭和シェル 旭硝子 ANA(技術) 日揮 三菱重工 第一三共 キーエンス
[64] JR西 日清製粉 三菱化学 東燃 信越化学 日産 JFE アステラス エーザイ 任天堂
[63] JT 東レ 電源開発 日清食品 大ガス 中電 出光 住友鉱山 住友電工 JX金属 コマツ 日立(非SE) KDDI 住友化学 千代田化工 キヤノン ホンダ JAL(技術) 川崎重工 富士フイルム
to be continued...
途中までしか載せていませんが...就職偏差値ランキングってめちゃくちゃわかりやすいですよね。大学入試を経験している人なら親しみのある「偏差値」を企業に適用して、ランキング(一覧)になっているんですからね。 うん、わかりやすい。
わかりやすいがゆえに、気になるし見ちゃうんですよね。
就活偏差値ランキングは「他人の指標」だ
僕は就活偏差値ランキングを見ながら一喜一憂している時期がありました。自分が「いいな」と思った企業がなぜこんなに偏差値が低いんだろう?ってね。悔しいというか悲しいというか。逆も然り。
就活での入社試験(?)では大学入試みたいに点数の出る学力試験があるわけでもないですから『偏差値』という指標を使うのもおかしな話ですよね。
『就職偏差値=他人が決めた指標』です。
そんなものをいちいち気にしてちゃダメですよ。自分の目で見て、直接聞いた話や社員に会って覚えた感覚を大事にしてください。
他人の指標なんて気にするな
理系就活に役立つ資格ってなに?
資格そのものよりもエピソードを語ろう
就活で困ることの多い資格欄。僕は『甲種危険物取扱者』という知名度の低い国家資格を持っていたので、それを書いていました。ガソリンスタンドで時給があがる資格で有名な危険物(乙四)の上位互換なんですが、乙四のほうが圧倒的に知名度がありますね。
「何でこの資格を取ろうと思ったの?」
この質問に的確に答えられることのほうが大切です。医師や弁護士と違って「資格そのものが役に立つ」ものではない場合は特にそうですね。
資格取得の動機やその過程を話すほうが人柄が伝わります。
理系学生にTOEICスコアって必要?
あったほうが絶対良い。
TOEIC600以上なら書こう
【理系=英語が苦手】
そんなイメージのある人が多いです。年配の方は特に。
これは入社してみてわかったことなんですが、入社20年近い技術者たち(40代前半~)は意外と英語が苦手です。TOEICのスコアが600点未満だったりすることもザラにある。だからこそ、600点は取っておきたい。
TOEIC600点=英語への苦手意識はない
そう認識してもらえます。
【就活中】研究は最低限でOK
理系特有の悩み「研究と就活の両立」について
研究より就活に専念しよう。就活に理解のある教授ならいいものの、そうでない場合もまだまだあるようですね。「就活なんかより、研究せよ」平気でそう言い放つ人もいるようです。
教授は就活をしたことがない場合が大多数ですので、気にする必要はありません。就活の苦労に対して全然理解できないのも仕方ないことなんです。
「就活が終わったらきちんと研究を頑張りますので、今は就活に専念させてください」きちんと伝えましょう。
「就活ばかりしてると卒業させないぞ」なんて言われたら、それこそパワハラ(アカハラ)になり兼ねないので、言わないはず。
(言われたらぜひとも録音しておきましょうね)
ESの「研究内容」って何を書くべき?
- 400文字なら研究内容をわかりやすく
- 800文字なら研究内容+自分の頑張ったこと
- 専門用語は極力避けて書く
これだけです。専門分野の全く異なる人が聞いて、興味を持ってもらえる・理解できる書き方を心がけてください。僕は研究内容だけではなくて
- 何を頑張ったのか、工夫したのか
- どこに苦労したのか
- 研究をどのように進めたのか
こういったことを明記していました。
専門用語は避けて必要最低限にすること。どうしても専門用語を使うのであれば、面接時にはきちんとかみ砕いた説明ができるようになっておきましょう。
就活での悩みってどうすればいいの?
必ず誰かに相談しよう
当たり前ですが、一人で抱え込まないようにしてくださいね。誰かに話してみましょう。身近に話せる人がいないなら、大学内にあるキャリアセンターに行くのもよし、気になっている企業の社員(OB/OG)に聞いてもらうもよし。
僕にメールをくれるでもよし。
この記事を読めば解決するカモ?
ただ、最後に決断をするのはあなたです。
【内定後】就活・自分の気持ちを必ず振り返えろう
就活中に考えていたことって2年も経つと完全に忘れます。
自分のいまの価値観を記しておいてください。
就活中に感じたこと・考えたことを
必ず残しておいてください。
- 何を大事にしてその企業を選んだのか
- 内定が出たときにどんな気持ちだったのか
- 後悔は?あるならどんな思い?
- なぜその職種を選んだの?
- 他にやりたいことはなかった?
隣の芝は常に青く見えます。
仮にどんなに良い(満足している)企業に入ったとしても。
少なからず不満は必ず出てきますからね。
そんなときに当時のフレッシュな気持ちを思い出させてくれるメモがあればいいなあ、なんて今となって思っています。僕はもう、当時の気持ちには戻れない。
人生一度きり。
軌跡を残しておこう。
研究も大事だけど、もっと大事なことがある
就活が終わったら研究をするべき
たしかにそうなんですけどね。
研究は「ほどほどに」で良いですよ。
- 友人との時間を大事にする
- 恋人との時間を大事にする
- 家族との時間を大事にする
就職したらどうしても「自由な時間」が限られてきます。
自分の身の回りの人と過ごす時間も大切に。
ああ、完全なる老婆心。
(おまけ)そうだ、ブログを始めてみよう
大学院2年の1月、就活も終えて修論執筆中のこと。
僕は修了間近の段階でこのブログを始めました。
ブログやっておいてよかった
社会人になってからもなんだかんだ続けられています。大学院時代に毎日更新(80日くらい?)していたおかげなんですね。社会人になってから始めたのではもっと苦労していただろうと思うわけです。
サラリーマンのお小遣いというには
ちょっと多すぎる収入もブログから得ています。
仕事以外に熱中できることがある方が良い
よくいわれることですけどね。
ブログじゃなくてもいいんですけど、趣味は持っておきたいところ。
無趣味の方は、ブログがとっても良いですよ。
【最後に】就活生に伝えたいことをまとめておく
- 専門性なんて意外と関係ないよ
- 他人の指標なんて気にするな
- TOEIC600取ろう
- 資格は取得動機をきちんと伝えよう
- 研究内容は自分の頑張りを明記。
- 悩んだら誰かに相談しよう
- (重要)自分の考え・気持ちを残しておこう
- 就活後は身の回りの人との時間を大切に
- ブログを始めよう(ぜひ)
いろいろと過去記事を引用しつつ
伝えたいことをそのまま綴ってみました。
いつか追記(推敲)するぞ!
ではまた
なぎ